白いジャージとオレンジジュース
「好きになってくれてありがとう。だけど、俺には愛する妻がいる。気持ちに応えることはできないし、あきらめて欲しい」
胸の痛みを感じながら、必死で絞り出した言葉。
窓から入ってきた風が徳田のスカートを揺らした。
「2番目でいいから。先生のそばにいたいの」
徳田藍梨は、どこにでもいる普通の生徒だった。
髪は少し茶色いが、注意するほどでもなく。
制服も乱れてはいないが、少しスカート丈が短い。
化粧も軽くしていて。
本当に普通の子。