三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
次第に食が進みお酒の量が増す毎に楓駕(ふうが)は饒舌(じょうぜつ)になって
「ねえ、七乃葉さん子供の頃の美園ってどう言う感じだったの?ってか、そもそも普通の家庭で育った美園とお金持ちの七乃葉さんが仲良くなったきっかけはなんだったの?」
と七乃葉に質問をしてくるようになった。
その楓駕の様子を見て『良し。良し。滑り出し順調』と美園はニッコリと微笑んだ。
「うん。あのね、元々美園のお父さまが私の父の会社で働いていたのね。でもって美園が住んでいた社員住宅のすぐ横に私の家があった訳。だから自然と仲良くなったって感じなの。でね美園は幼い頃から物怖(ものお)じしない性格だったから、良くお互いの家を行き来したの」
と七乃葉が言うと
「そうなのよ。でも今思えば七乃葉の家って大きいし広いし、輸入家具で全部揃えてあってすごいなあーって思っていたの。でもって幼いながらもなんでこうも七乃葉の家と我が家は違うんだろう?って私いつも思っていたわ。
「ねえ、七乃葉さん子供の頃の美園ってどう言う感じだったの?ってか、そもそも普通の家庭で育った美園とお金持ちの七乃葉さんが仲良くなったきっかけはなんだったの?」
と七乃葉に質問をしてくるようになった。
その楓駕の様子を見て『良し。良し。滑り出し順調』と美園はニッコリと微笑んだ。
「うん。あのね、元々美園のお父さまが私の父の会社で働いていたのね。でもって美園が住んでいた社員住宅のすぐ横に私の家があった訳。だから自然と仲良くなったって感じなの。でね美園は幼い頃から物怖(ものお)じしない性格だったから、良くお互いの家を行き来したの」
と七乃葉が言うと
「そうなのよ。でも今思えば七乃葉の家って大きいし広いし、輸入家具で全部揃えてあってすごいなあーって思っていたの。でもって幼いながらもなんでこうも七乃葉の家と我が家は違うんだろう?って私いつも思っていたわ。