月の満ち欠け
「あなた美月と会ったの?」
 と母親は峻哉に聞いた。




「うん。そうだよ。ねえ、母さん美月って娘の事知ってるなら、僕に教えてよ!」
  と峻哉は母親に詰め寄った。




「実を言うと美月って言うのは妊娠3ヶ月で流産したあなたのお姉さんの名前なの」




「えっ?!母さんは僕を産む前に美月って言う姉を流産していたんだ。僕知らなかったよ」
  と言って峻哉はうなだれた。
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