ターニングポイント
「うん。確かに私神経質なトコあるのは認める。でも仮にその事を差し引いたとしても、やっぱり家の父親はなんか特別うるさい気がするんだよね……」 
  と言うと陽毬は机の上に頬杖をついて、大げさにため息をついた。




「あれ?!陽毬の奴まだ家に帰って来てないのかな?って、もうそろそろ門限の10時5分前じゃないか。いったい全体あいつはこんな時間まで何処をうろついているんだ?」
  と岳大は次第に陽毬に対して怒りがこみ上げてきた。




  そしてとうとう時計の針が11時を回り、日付けが変わる寸前の時刻になって陽毬はようやく帰宅した。




「陽毬門限はとっくに過ぎているだろう?今まで何をしていたんだ!」
  と岳大は烈火の如く陽毬に対して、激しいまでの怒りをぶつけた。
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