ケータイ小説を書くにあたって
「三億はそうだなぁ…、んー…。」
初めてここで行き詰まった。
「ほら、もうヒロインが宇宙人の設定はやめなって。じゃないと話が進まない。」
「あ、ひらめいた!」
エジソンもびっくりの素晴らしい設定をひらめいた!
「ひらめくな、ひらめくな。
どうせまたろくな話じゃないんだから。
てゆーか、なんでそんなに宇宙人にこだわるのか、全く理解できないんだけど。」
「まぁまぁ、一応聞くだけ聞いてよ。
あのね、ヒロインはある星のお姫様で、地球は密かにその星と同盟を結んでるの。それで、ヒロインが地球に観光旅行しにいくって言ったら、お父さんがポンと日本円で三億くれた、みたいな…。」
わたしは恐る恐る友人Aの顔を見る。