sakura




まだわたしたちが5歳のころ



「うぇーーーーーん」


わたしが浜辺で泣いていると
真一が隣に座って聞いた



「またむらのおんなのこたちにいじめられたの?」



わたしはこの見た目のせいで村の女の子たちから
僻まれ悪口を言われいじめられていた



「うん。ほんとうのおとうさんとおかあさんのこどもじゃないって
どうしてそんなかみのいろなの?っていわれたの」




しゃくりあげながら言うと真一は立ち上がりわたしの
目の前に立って手を差し出した




「さくらちゃん。なかないで?ぼくがまもってあげるから
やくそくのしるしにこれをあげる。」




小さな手のひらの中には桜貝で作られた髪飾りが二つあった






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