侍ヴァンパイア
えっ!?ちょっと待って!?



終点って事は…



そこで降りなきゃいけないって事だよねっ!?



『魔界~

魔界~』



って!?マジですかっ!!



なんで、さっきの駅で降りなかったんだろう…



おっ…お腹…痛いよ…




『next makai』の表示が流れ



死にたいほど魔界じゃなく、マカオかなんかだったらいいのにとか訳のわからない事を強く思ったーーー



列車が止まるーーー



サラリーマン、主婦、女子高生、、、



わたしーーー



迷いなく進んで行く前の人達に続いて
改札口らしき所までやってきた、、、



「切符!切符はもってるか?」
そう言う大柄な男は、男性サラリーマンの額をまじまじチェックすると、すぐに左に見えるゲートをくぐらせる、




「コイツらが切符なんて持ってるわけないべ!なーあんちゃん!ゲハハハ…」
大粒の唾を巻き散らかしながら



大笑いしている隣の方の男は下品その物だった



主婦も左ゲート、女子高生は右ゲート、



私、選択券とかなんとか言われただけで


切符なんてもってないよ…


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