侍ヴァンパイア
だって、あんなに魔族と人間の間に恋愛感情は生まれないって、言い張ってたし、、、


キョウだって、元々は人間なのにさーーー



「1ヶ月ありますーーー


無理強いは致しません、、、


しかしながら、私は思うのですーーー


キョウ様には、心にどこか壁があるーーー」



「…壁?」



何となくだけど、私も感じていたーーー
全ての者を遠ざける様なーーー


どこかーーー


いつも寂し気なキョウをーーー



「この事が、、、その壁を取り除く、切っ掛けになればとーーー」



でも、私は、キョウが好きだから、、、



「ロイに…迷惑だよ、、、」


困惑する私、、、



「心とは変わる物です、


ーーーロイ様にも、一つチャンスを与えて貰えはしないでしょうか?」


チャンスーーー?



「ひょっとしたらと言う事もあるかもしれないじゃないですかーーー」



イタズラに微笑む彼女が、
一瞬私のお母さんと被ったーーー



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