侍ヴァンパイア
カーテン越しに彼女がクスっと笑った気がした
ーーー


「えっ!?そんな大事な服頂けないよーっ」



「身の丈も、体つきも、中身までが、、、こんなに同じですとーーーこの私でも、一瞬、、、錯覚してしまいそうですーーー」


リンレイは、朱里さんの事、とても大好きだったんだね、、、


「リンレ~イっ!!そろそろいいかいっ!?
僕は、1分1秒でも長く、君に罵られていないと、、、生きた心地がしないんだぁっ!!!」



扉の向こうから変態、イヤ、レイランが必死で叫ぶ、、、

アナタどんだけドMなのよっ!?



「…。。。ドカッ」


リンレイは無言でドアを蹴り飛ばしたーーー


竜族の女性は皆こんなに強いのかな?なんて考えてたら



「キチンと想いを聞けると良いですねーーー」


涼しげに彼女は言った、


そうーーーあの時


リンレイが、こっそり話したのは、、、


「…。キョウ様の本当のお気持ちを知りたくはありませんか?」


本当のーーー気持ち?


勿論、私の事なんて、キョウはなんとも思ってないーーー


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