侍ヴァンパイア
「お母さんはお歌を作る人なの?」



『違うわよ』



「じゃあどうしてこんなに皆が知らないお歌を沢山知ってるの?」



フフフっと笑って、母は答えるーーー



『私が知っているこの歌はね、私のお母さんから教わったのーーー

先祖代々伝わるーーー大切な歌よーーー』



沢山歌ってくれた…優しい歌ーーー



『そうだっ!!~~♪~~♪~~』



何かを思いついたかの様に、母は私が今まで一度も聞いた事のない歌を口ずさんだーーー
何だかとても、とても、不思議な気持ちに包まれる、、、



「この歌はどんな時に歌う歌なの?」



『さぁ、お母さんにもわからないの…。。。でも、なんだか…とても…大切な歌な気が…する…。』

母が教えてくれた、、、最後の歌だったーーー



~~~~~~~~~~~~~~



宙を浮く様な不思議な感覚で目が覚めるーーー



ここはどこ?



見たこともない、豪華な部屋の中、




窓から外を見て驚いたーーー



美しい魚や珊瑚達、、、まるで海の中の人魚姫の世界



私っ!?

息…してるっ!!水の中で…!!



< 131 / 385 >

この作品をシェア

pagetop