侍ヴァンパイア
「亀姫っつーからピンと来なかったけど、、、コイツ、、、俺の姉貴だ」



「姉貴って!?亀姫様が、ロイの…お姉さんっ!?」



うんと頷くロイは少し切なそうに彼女を見つめたーーー


「腹違いの姉弟なんだ…」


ーーー

『そうですか…
では、、、あの木箱の中身はやはり、亀姫殿の母上、千里様だったのですねーーー』



「…許さない!!はは様は、この娘の声で、あとほんの少しでっ!!!」


「甦る…か?」

挑発的なキョウの眼差しーーー



「わらわは…決して…お前を…許さないっ!!!」



彼女は身体に恐ろしい程の覇気と、禍々しいまでの力を纏い…
私を吹き飛ばすと、キョウに襲いかかるーーー



「はは様が死んでから、私は歌う事も失った、、、何もかも無くし、、、どうしてわらわばかりがこのような仕打ちを受けねばならないのっ!?どうして…」


降りかかる攻撃をキョウはふわふわと舞い踊るかの様に受け流すーーー


そして、彼女の背後をとると、喉元に鋭い刀を突き付けた、、、




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