侍ヴァンパイア
「はじめはただ、アンタを売り飛ばそうと思っとっただけやったけど、、、
状況が状況や、、、



コレをつけたら、アンタはあたしの売り物として主を得る事が出来る、、、つまりアンタは生き延びる事が出来る訳やーーー



そして、あたしはアンタを商品として金に変えるーーー



あたしは金が欲しいし、、、アンタは命が欲しいーーー
これは、アンタにとっても悪い話とちゃうやろ?



さぁ、どうする?」



眼鏡の奥に見える、彼女の瞳が鋭く光ったーーー



「じゃあ、一つだけ聞かせて欲しい、、、



しろちゃんはそのお金を使ってどうするの?」



「ある人に会いに行くーーー



その為に大金が必要なんや」



ある人ーーーかーーー


「その人は大切な人?」



「そーや」



ハッキリ答えた彼女、、、




「…わかった、、、私、しろちゃんの商品になるよ!」




「この先どー売られても、文句なしやで?


躊躇わんで、いいんか?」


こんなに真っ直ぐ彼女が会いたいと思える人が居るのなら、、、会わせてあげたいじゃないの!!



「いいよっ!!生きてさえいればなんとかなるでしょっ!!」




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