侍ヴァンパイア

貝殻とさよなら

「へ~?何の事やろか?」



「今、完全に下ネタ用語飛び出してたろーが!?」


「まぁまぁ、キョウたんっ!



僕ちんが色んな所、案内するからっ!!機嫌直してぴょん!!」



「案内なんて要らねーよ!お前は俺に近付くなっ、その強烈な顔、生理的に受け付けねーし!



そうだな…半径1m以内入んなよっ!」



「そんな…!あんまりだお!!!」




あらあら、ボルン拗ねちゃったよ…



その反応を見てお腹抱えて笑うキョウはいたずらっ子みたいだーーー



「目指すは、、、仰開門(ぎょうかいもん)やな…そこ越えたら、、、お別れや」



ーーー



ふわりと揺れる美しい草木、



私達は馬車を借りて出発したーーー



「馬車はいい!!馬…なんて懐かしい、心安らぐ響きだ…」



清々しく深呼吸なんてしている彼ーーー



「あ!そういや、キョウの乗り物嫌いなんともないの?」



「おうよっ!地にしっかり足ついてりゃどーて事ねーし!」



「でも、電車とか、車はダメなんだよね?」



「俺の身体は近代的なモノを受け付けないよーに出来ている!!」



成る程ね、、、妙に納得してしまう、、、



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