侍ヴァンパイア
キョウに食べられたいって、本気で思った事があるんだ…


食べてもらって、キョウの血や肉みたく一部になれたら幸せだろーなぁって



変よね?ふふ…」


「俺は…そんなの、、、嫌だ」



ムッてむくれるロイはハムスターみたいで可愛くて、私も彼の手をギュってした



「ロイ達魔族はとっても長生きでしょ?


でも、人間の一生って本当に短いんだ…


あっという間に、私はみんなよりも早くおばあちゃんになって



あっという間に死んじゃうの



だから…



後悔のない様に生きたいんだ」




ロイからすれば、私がキョウといる事が不安で不安で仕方ないのかもしれない、、、でも、この気持ちを、曲げる事は出来ないから、、、



「きっと、今頃キョウは1人で苦しんでいると思うのーーー



支えになりたい」



…。。。



「母ちゃんと、同じような事…言うなよな、、、



1人残されるのは、、、もうごめんだ」






「1人ぼっちは、、、寂しいよね」



私も、母が死んでからずーっと1人だったから痛い位彼の気持ちが理解できる




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