侍ヴァンパイア
彼はメガネをパッと取ると、もう一度私の手を両手で強く握る




「金などいらん!



私は



君が、欲しいーーー」



今日は、心臓がもたないかもしれない



「あの、、、あの、あの…」



パクパクと金魚のように口が動く、、、だって、物凄い睫毛長いし



唇なんて、真っ赤な林檎みたい



「闇市で、怒る君を見たとき、、、



私の胸に雷が走ったーーー




あんな強い目で、、、私を見つめたのはーーー




君が始めてだった…私の事はグレイと、そう呼んで欲しい!!」



ガンガン迫ってくるグレイーーー



…た、助けてロイ!何とかして!



心の中で助けを求める



「…で?



何か用なんじゃねーの?」




ナイスっ!ロイ!




「そうだった!



あの猛獣が目覚めたんだ」



猛獣って…もしかして、、、キョウの事?



「あれはもうまともにはもどれないだろうから、



処分していいのかと「どこ?どこにいるの?」」



慌てた私は彼の胸ぐらを掴んで振り回す





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