侍ヴァンパイア
「私も不思議なんだけど…



なんか、ドンドン人間離れして行ってるーーーというかーーー」

 


小首をかしげ笑った



ーーー




コンコン



「どうぞ…」



ーーー



「あら…
いらっしゃいっ」



そう言って笑いかけたのは、お年を召したおばあさんだった



「ごめんなさいね…。こんな事になってしまって、、、あらあら、久しぶり…レオ


ーーー古き友人に逢えてとても嬉しいわ」



少し辛そうに上半身だけ起き上がると、彼女の胸にレオは飛び込むーーー



『…吾輩も嬉しいですぞ!!


相変わらず、イオン様はお美しいっ』



何故だろうーーーこの人といると、、、とても懐かしい気持ちになる、、、




レオの背中を彼女はゆっくり、ナデナデすると、彼はウルッとした瞳で擦り寄った



「あら、相変わらずお上手だ事、、、おだてても何もでませんよ?」



レースのカーテンを涼しい風がゆらゆら揺らすーーー




上品で本当に、美しい人ーーー



『どうして…このような事に?』



「私にもさっぱりわからないのよ…あの子にも本当に迷惑をかけてしまうわねーーー」



あの子ーーー?




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