侍ヴァンパイア
確かに、母が死んでから数年間の記憶が曖昧ではあったけど



小さい頃の事だし、特に気にも止めず過ごしてきたーーー






「もう今なら大丈夫だわね


彼等がいるものーーー」



ニッコリ微笑んで、ドアの外に目をやった



「貴女は、身体中アザだらけで、、、



一人



捨てられたわーーー



おそらく、引き取られたおウチで酷い虐待を受けていたーーー」



捨てられたってーーーそんな事ーーー



「一人ぼっちなのだと、



メモの住所を頼りに私を尋ねてきたのが、、、2度目の再開ーーー



1度目は



まだ貴女が…赤ん坊の頃だった…




昔から人間界が好きで



目に見えないモノ達と対話ができる私は人間界で、とある神社の巫女として鎮座していた、、、



当時いろいろ大きな災いごとが立て続けに起こっていて、



私自身、お仕事はお休みしていたのだけど。。。




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