侍ヴァンパイア
むしろ、誰も好きになんてなれないだろーからさ



だから、、、



「…榎本さん…聞いてますか?」



「あのっ!今…なんて?」



「落ち着いて聞いてちょうだい…今さっき、貴女のご両親が…亡くなったと、警察の方から連絡があったのよ…」



嘘…?


嘘だ…


「信じられないかもしれないけど、本当なの。」


担任の高峰先生


いつもお色気ムンムンのキッツイ香水の匂いが、凄く苦手だったーーー


でも、今は何も感じない



「ゆうなちゃん今日はバイトない日でしょ?
寄り道しないで帰って来てねー♪
ねっ!あなたっ♪ウフ♪」


いつもの朝ーーー



「ん?今日って何かの日?」



「気にしなくていいさ。
そんな事より、ゆうなは変な虫がつかんように、今日もガードを高く高くするんだよ!
おじさん心配で…」



「はは…ほんと、心配性なんだから、、、大丈夫だよぉ」



「ママつまんなーい!パパなんか無視して、ボーイフレンドの一人やふたり位良いのよ全然!」



「母さんっ!ダメだよっ!
ゆうなに変な事刷り込まないでくれー!
男なんて出来ようもんなら…
どうにかなってしまいそうだ…」


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