侍ヴァンパイア
青ざめた様な顔は、出血量が多い証拠だーーー




彼はわざとあの矢に当たった




「何故あんな無茶な事したの!?」



私は彼の傷に両手をかざしたーーー



「…ああしねーと、アイツらをまけなかったんだ!仕方ないだろ?」



何してるのかと、不思議そーに見つめるジュリエット



「お前…!?」



「治癒の力があるの…」



彼の額を伝う汗をスッと拭って私は笑ったーーー



一瞬、足元がふらっとしたものの、彼が軽く私を支えてくれた



「ありがと「んっ!!!」」



突然、降ってきたのは彼の口付けで、、、



驚いた私は、慌てて胸に手をつき押し返しす



「ただの挨拶だろ?喜べ!!!!」




ーーーあれ?


何か変、、、



確か、、、亀姫様は、、、



「お前ーーーやっと気付いたのか?」



豪快に大爆笑する彼ーーー



胸がーーー



あの豊満な、膨らみがーーー



ないーーー



「亀は暫く起きねーよ。



元々俺達は、別々の体をもって一つの身体に生まれたんだーーー」




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