侍ヴァンパイア
『皆の者…この様な形で突然、目の前に現れ、、、さぞかし驚いている事だろう。



すまない。。。



しかし、私は、この通り、、、病気ではない』




病気じゃないって…どういう事?



彼は私をチラッと見ると、スっと瞳をそらしたーーー



『しかし、嘘をついた訳でもない』




皆が戸惑うのが、私にもわかったーーー




『私はーーー、この国の為に作られた




大魔王様のーーー




影武者なのだから』




影武者って、あの、、、



偉い人とかの代わりにそっくりな人が成りすますやつ?




皆が息を飲んで固まるくらいだから、、、本当に本物の魔王様にそっくりなんだろう




マリアが突然、席を立ち、影武者と名乗る男の隣に立つーーー



『大魔王様ご本人は、現に今、病にふせっておられる




さて、この事実を知ったのは、この中にいる30人と、側近だけだ




ーーーさぁ、はじめようーーー』



そう言うと、彼はマリアの手を取る



そして、マリアは彼の手の甲に口付けた




「ルシファー様、、、わたくしに



お任せをーーー」



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