侍ヴァンパイア
「マリア…っテメー、何考えてやがる?」



ロイが叫び、口から炎を放つ、、、




「わたくしの考えは、昔も今も、変わりませんーーー



グランデ様とルシファー様、二人の王を支える事」



炎を軽く跳ね返すマリア



「二人の王…とな?」



グレイが大きなムチを振り上げた



「王は、我が父、グランデのみであろう?」



「無知な貴殿方には、何もわからない、、、」



彼女は降りかかるムチを、手も足も使わずはね除けるーーー




「ほぅ、吸いとった魔力は



そうやって使うのか?♪~♪~♪~」



ジュリエットは高く飛ぶと、美しい声で歌う




「これで、わたくしの動きを封じたつもりですの?」



「何!?」



彼女は優雅にクルっと回ったーーー



「さぁ、あまり時間がございませんの、、、お戯れはそれくらいになさってーーー」



両手を広げマリアは微笑む、、、



その優しい笑顔はまるで、、、聖母の様に美しいーーー




「さぁみなさん、、、



その、疲れきったその心を



< 333 / 385 >

この作品をシェア

pagetop