侍ヴァンパイア
わたくしは彼にいつの日か、明るい日の目を見せてあげたかったーーー




それが、わたくしの、願いであり野望ーーー



その為には、、、






形振りかまわなかったのです





彼の為、必要なモノは何でも手に入れ、




邪魔なモノは簡単に摘み取ったわ…」




なんだか、、、哀しい目をしているように思うのは気のせいだろうか




「三人の姫は、皆それぞれに、宝力という、素晴らしい力を持っていたーーー




一つ目は、神秘の癒しの力




2つ目は、大地から愛される歌声




3つ目は、超絶なる美貌ーーー



わたくしは、自分の思いを込めた呪い薬を作り、、、



心を操つる術を、心優しき鬼達で実験を繰り返して、



やっと、手にしたこの力で、、、彼女等の心を操り



飲ませたのですーーー




まわりからは、ただの病にしか思わない、そんなやり方でーーー」



皆、呪いの力で、、、死んだんだ…。



「一番欲しかったモノ、どうあっても、欲しかったモノ、何故手にはいらないのか、、、ずっと謎でしたのよ…」






これを見て欲しいと、彼女は大きなツボを指さし出したーーー



「!!!」




苦しそうに、私を見つめる、沢山の目




[た、す、け、て]




そう言ってる、、、彼等は手をふったり、ガラスを叩いたりしているーーー






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