侍ヴァンパイア
今夜の飯は3人前かーーー



申し分ねーーー




「…。どうしたんだい?」



なのに、、、何だ、、、この胸糞わりぃ気分はよ、、、


「気が乗らねー

お前ら用なし」


「まったく!何なんだい!?失礼しちゃうよ!!」

女達を追い出し、、、アイツの匂いをたどったーーー



俺、何やってんだ?
自分でも訳わかんねーけど、浮かぶのはアイツの顔で、、、ほんっと、世話が焼ける奴ーーー
何だかじっとして居られねーーー



~~~~~~~~~~~~



海を背に立ち尽くすのは、エロ狐だったーーー
項垂れた様に、こっちを振り返るーーー



「キョウ殿!!大変です!!
ゆうな様が!!拐われました!!
鬼です!鬼が出たに違いありません!!」



鬼ーーー



テメーがよく、鬼だの悪魔だの言われ育ってきたが、、、



魔界だけに、本当にいるらしいソイツらの残された匂いを手掛かりに、
俺は奴等の棲みかを見つけだしたーーー



汚ねーボロッボロの古い日本家屋が何軒も軒を列ねていた、、、



懐かしい…と言うべきか…



静かに気配を消して、街に足を踏み入れる、、、


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