侍ヴァンパイア
悪態をついていても、どこか嬉しそうに頬を赤らめているガキーーー



『その時が来ればーーー


わかる筈だよーーー


私はねーーー


誰かの為にーーー


刀を振るえるーーー


そんなキョウであって欲しいーーー』



~~~~~~~~~~~~~~




『ボーっとしてんじゃねー!この糞ガキが!!』
シュッと頬を掠めたのは、異様に長くなった鬼の爪だったーーー



カチっと音を立て、
そっと俺は鞘から刀を引き抜くーーー



久しぶりだなーーー相棒ーーー



静かに構えをとる俺の周りの空気が変わったーーー



『カッコつけても…弱えーモンは弱えーんだよっ!!』



襲い掛かってきた4体、、、
一瞬にして、頭ーーー
腕ーーー
足ーーー



『バラバラに…しやがった…』



一歩、二歩と歩みを詰めるーーー



残る最後の鬼は、さっきまで薄ら笑っていた奴とは思えねー程怯えていたーーー



『よせ!!俺は…何もしねー!!


こっちに来るなっ!!』



仲間4体を傍観して余裕かましてたソイツの首を、俺は、ギュッと絞めて高く持ち上げるーーー



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