侍ヴァンパイア
『た…助けて…くれ…お願い…だ…』



鬼でも涙がでるらしいーーー



「お前、今までどんだけこうして、助けを求めてきた奴等を八つ裂きにしてきたんだ…あぁ?


俺は…絶対、テメーを許さねー!
簡単に死ねると思うなよ…」



『あぅ…うぅ…。。。』



ビクビクと身体を痙攣させ、、、
堕ちる一歩手前、、、



「ダメーーー!!!
キョウ!!!お願い!!!止めて!!!」



俺の背中に、温かな感触…



「エロ狐ーーー!!
テメーはコイツのお守りも出来ねーのか!?」


『今のゆうな様を、我輩は止めれんっ!いろんな意味でっ!!』



…コイツ。本当、エロだエロ狐め!後で覚えてろ!!



「ダメーーー
こんな事しちゃーーー
ダメなんだよーーー」



裸同然の姿でーーー
お前はーーー



何言ってやがるーーー



フッと手の力を緩め、
糞ヤローを遠くにぶん投げたーーー



「キョウーーー

怪我ーーー」



そーっと優しく、俺の頬をなぞる



柔らかなコイツの指がーーー



俺は好きだーーー



「また、私のせいで怪我しちゃったね」



「大丈夫ーーー


俺は丈夫だかんなーーー」



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