乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

「奈緒、胸でかくなってね?俺のおかげじゃん」


あたしの胸元を見てそう嬉しそうに言う陸さん。


なんでそういうこと平気で言ってくるんだろこの人は!


顔が熱くなってくる。



「…そう…かな」


「顏赤くしてんなよ、かわいーな」


そう言って甘いキスをお見舞いされた。


そのまま流されて結局また最後までしてしまう。


陸さんの甘いキスと色気ある顏に惑わされるあたしもあたしだ。



まぁ、いいんだけどね…

いいんだけど…


変な蟠りが心の中にあって。




陸さんのあたしに対する気持ちは二年前から変わってないんだろうか




ってこと。


あたしはもちろん変わってない。

変わるわけがない。


でも陸さんはかっこいいしモテるし。


広樹さんや亮さんとかと、しょっちゅう遊びにも行っちゃう。


今でも色んな出会いあるだろう。

陸さんにとって、あたしが一番長い付き合いだと思うけど、飽きられてないか心配。


ただのセフレっぽくなってないか不安だった。


< 11 / 296 >

この作品をシェア

pagetop