乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


その夜、一か月ぶりくらいに陸さんちに泊まることになった。

毎週金曜にいつも泊まってたけど、陸さんが居酒屋を始めてからずっと泊まれずにいた。


美優さんと何かあるのか聞きたいけど…

やっぱり聞くのは怖い。

あたしのいくじなしーーーーーー!

気になるなら聞いちゃえばいいのに。



「どーかした?」


クッションに顔をうずめているあたしを不思議そうに見つめている陸さん。


「ううん…なんでもない」


「そ?奈緒の何でもないは、なんでもなくねぇからなぁ」


そう言って、笑いながらTVのチャンネルを変えている。


「陸さん、明日の夜は仕事?」


「…ん。あ、おめーもか?わりぃな、迎えにいけねー」


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