乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

美優さんが怪訝な顔をしたのであたしは咄嗟に目線を逸らした。

やばい。見すぎた…変な子って思われたかも。


「…ってことで、内川、仕事内容教えてやってくれ。今日は初日だからまず接客用語とかフロアの掃除なんかを」

「わかりました」


店長は「じゃ、頑張って」と一言あたしに告げるといそいそとどこかへいなくなってしまった。


「よろしくお願いします…」


周りの音にかき消されそうな声で美優さんに言うと笑顔で「よろしくね」と言ってくれたのでほっとした。


ざっとした仕事の流れを教えてもらい、今日はフロア掃除とトレーを拭いたり補充したりという簡単な仕事を与えられた。


「今日はとりあえず片づけとお客さんに笑顔で挨拶できるように頑張って」


美優さんは舞香から話を聞くよりずっといい人だった。


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