乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
美優さん…
ユニフォームの事、正直に書いてくれて嬉しい…
心の中がすごく温かくなって、ほっとした。
「…何て?」
手紙を読み終わったあたしの顔を、心配そうに覗き込んでくる陸さん。
「内緒っ」
「はぁ!?なんでだよっ」
「ふふっ…美優さん、前向いてるから…きっと大丈夫だよ」
「…ん。頑張るって俺の手紙にも書いてあった。…あいつならまたやり直せる」
「うん…」
美優さんならきっとやり直せる。
人生はいつだってやり直すことができる。
自分のやってきた過ちを認め、反省することができるならきっと。
「奈緒」
「ん?」
肩を抱かれ、いつのまにかあたしは陸さんの胸の中にいた。
「色々…心配かけてごめんな」
その言葉に胸が熱くなった。