生きた証

中間の人間


そのとき、私はまだ中間の人間だった。

私はグループの人たちともたまに話す。
そして、悪口を言っているのも知っている。

その子のところに戻れば、
「アイツら何か言ってた??」と聞かれる。

それが私には重みになっていった。

中間の人間。
どちらにもつかず、ただ見ているだけの傍観者。

私はまた、リストカットを繰り返した。
< 11 / 32 >

この作品をシェア

pagetop