ツンデレちゃん!!
何度も何度も角度を変えて重ねられる唇。
あたしはついに立っていられなくなって、フェンスに背中をこすりながら座り込んだ。
それと同時に、篠原の唇がやっと離れた。
「…っはぁ……はぁ………」
上手く息が吸えない。
そんなあたしと比べて、篠原は平然としている。
あたしの目の前にしゃがんで、視線を合わせた。
「……あいつなんか見てないでよ」
「………え?」
「…俺だけを、見ててよ……瑠奈ちゃん」
「っ⁉⁉」
そう言って、篠原はあたしの首に顔をうずめた。
息が首筋にかかって、あたしの体はびくりと震えた。