ツンデレちゃん!!
「なにあったか知らないけどさ……うん」
「…?」
莉緒はうんうんと1人で頷いている。
なんのこと…?
「莉緒、なに…」
「ま、仲良くね!」
「え⁇」
莉緒は意味ありげに笑い、そのまま席に戻って行った。
………なんなの…?
意味わかんない……。
「ちょっと早いけどHR始めるぞ」
その時、教室に担任が入ってきて、早めのHRが始まった。
あたしは前に向き直るのと一緒に、考えるのをやめた。
いつまでもうじうじと気にするのはあたしじゃない。
………だからと言って、ちゃんと担任の話を聞いていたわけでもないけど。