ツンデレちゃん!!
「るーなーごーめーんー」
「また手伝い?」
放課後。
莉緒が携帯片手にあたしの元に駆け寄ってきた。
「そうなの……ごめん…一緒に帰れない」
「最近、お店いい感じじゃん?」
ここ最近、莉緒は手伝いで先に帰る回数がぐんと増えた。
大変そうだけど…
いいことだ。
「うん、ついこの前に新作出したからね」
莉緒は、じゃ、と言い、そそくさと教室を出て行った。
今度、久しぶりに行こうかな。
莉緒の店。
しばらく行ってないなーと思いながら、あたしも教室を出た。
多分、中学卒業してから行っていない気がする。