ツンデレちゃん!!





「……そんなことより…」



急に後ろで風間の声が聞こえたかと思ったら、ぐいっと腕を引っ張られて篠原の手が離れた。


代わりに、あたしは風間の腕の中に収まってしまった。





「や、ちょっ、風間⁉⁉⁉」



いきなりのことすぎて頭がついていかないあたしに、風間はこつんとあたしの額に自分の額を重ねてきた。


一気に顔が近くなる。





「…そんなことより、このあとの学園祭、俺と回んない?」


「…は、え⁉」


「風間くん‼‼」



また腕を引っ張られ、風間との距離が離れた。





「俺の瑠奈ちゃんに、手出さないでくれるかなぁ?」


「+♪%○#☆☻‼⁉⁉⁉⁉」


「はぁ? 誰がこんなやつに手なんか出すかよ」





右腕を篠原に、左腕を風間に引っ張られた状態で、なんか今、とんでもない会話のやり取りが聞こえた気がしたんですけど………っ⁉⁉



< 219 / 337 >

この作品をシェア

pagetop