ツンデレちゃん!!







「……答えられないってことは、俺にも可能性あるって解釈していいわけ?」


「………は?」





下げ気味だった顔を少し上げると、本当にすぐ近くに、風間の整った顔があった。





「……な、風間…今………」


「………じゃあ、無理して諦めなくてもいいってわけだ」


「…え?」





……あの、さっきから言ってる意味がまったくわからないんですけど。







「…お前が自分の気持ちに気づかないなら……今すぐ俺が奪うけど。いい?」


「っな⁉⁉」





風間は不敵に笑うと、あたしの唇を親指でなぞった。



「……っ」


「……じゃあ遠慮せずに奪う。よろしく」





あたしは、必殺技・腹パンチ(みぞおちタイプ)を出し、風間がよろけた隙に猛ダッシュで駆け出した。




< 239 / 337 >

この作品をシェア

pagetop