ツンデレちゃん!!






…先生…ほうき、持ち上げたままだし……


持ち上げたまま、『大丈夫だったか?』って……






…しかもちょっと、今走ったせいでメガネズレてるし………








…ダメだ笑うな。堪えろ。


堪えろ、耐えるんだ早川瑠奈…っ‼









やがて、ほうきとメガネの状態に気づいた先生は、ほうきを下げ、メガネを定位置に戻した。


そして、大袈裟に咳払いをした。




「…きっ、君達も、早く帰るようにっ‼」


「…は、はい…」



先生はそう言うと、足早に校内に戻って行った。








「……帰るぞ」


「…あ、うん…」



風間はそう言うと、さっさと歩き出した。



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