ツンデレちゃん!!









いつもなら、あたしを少し待ってくれる。




あたしが隣に並ぶのを、ほんの少し待ってくれる。






それから並んで歩くのに。




それなのに今日は、1人で歩いて行った風間。









徐々に遠くなっていく風間の背中を見て、あたしの胸は、またズキンと痛んだ。





わけのわからないこの痛みが、またあたしを襲う。









一体、この胸の痛みはなんなんだろう……







あたしはその場に立ち尽くしたまま、どんどん小さくなって、人混みに紛れていく風間の背中を眺めていた。







…なんだか、キョリが開いた気がした。











………やがて風間の背中は、見えなくなった。







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