ツンデレちゃん!!





ちらりとその方を見る。




「……な、なんですか」


「………」



なんか喋れや。

あたしはヤツをキッと睨む。




しかし、睨んでもヤツは微動だにしない。


なおも、読み取れない無表情であたしを、じ、と見てくる。




……な、なんなんだこいつ。


あたしは無視して、再び先生の話に耳を傾けた。



「…でー、7月には学園祭と……」


「………」





…うわあやっぱダメだ。


っなんでいつまで経っても見てるわけ⁉



再びちらりと視線を向けると、ヤツはなおも無表情のままだ。




…くっそ、こうなったら維持でも気にしないでやる‼

どんなに見られてたって、あたしはもう見ないから‼



そう心に決め、再び前に向き直った。





「………ふ」


「…え?」





………あ。

マズい、早速見た。





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