ツンデレちゃん!!





「起立、礼、さようなら」


「「さようならー」」





……ヤツは確かに笑った気がした。



…………めちゃくちゃ薄く!


でも、あたしはなんで笑われたのか理解できない。




…まぁ、どうでもいい。


あたしは、そこらの女子どもとは違ってギャーギャー騒がない。



特に、ああいう『学園の王子』とかいうのに付きまとうのは、時間の無駄だと思っている。




それは、あたしが前に付き合っていたのと同じ部類の人間だからだ。






───中2。

あたしは同じクラスの男子に告白された。


そいつこそ、その中学の『アイドル』だとか『王子』だとかいう部類の人間だった。



あたしは、なぜかそいつが好きだった。

だから告白はOKした。





< 6 / 337 >

この作品をシェア

pagetop