ツンデレちゃん!!
「起立、礼、さようなら」
「「さようならー」」
……ヤツは確かに笑った気がした。
…………めちゃくちゃ薄く!
でも、あたしはなんで笑われたのか理解できない。
…まぁ、どうでもいい。
あたしは、そこらの女子どもとは違ってギャーギャー騒がない。
特に、ああいう『学園の王子』とかいうのに付きまとうのは、時間の無駄だと思っている。
それは、あたしが前に付き合っていたのと同じ部類の人間だからだ。
───中2。
あたしは同じクラスの男子に告白された。
そいつこそ、その中学の『アイドル』だとか『王子』だとかいう部類の人間だった。
あたしは、なぜかそいつが好きだった。
だから告白はOKした。