ツンデレちゃん!!






「…あっ! 亮太くん‼」


「ほんとだ亮太くん‼」




その瞬間、女子は近くを歩いていた風間に飛んで行った。




た、助かった………



よし、今のうちに逃げろ……


「っえぇ⁉」


「るーちゃん♪」




いぎやああああああああああああっっっ





あたしの空っぽになった腕をつかんでいたのは、なにを隠そう、あたしのふざけたあだ名をつけた実親である音々だ。




ななななんでっ⁉⁉

なんでいるの⁉⁉⁉



「なんかみんな、るーちゃんに数学教えてもらうみたいだから、あたしも‼」




……死んだ。


早川死んだ。




「ねー亮太くん、やっぱり教えてよ〜。るーちゃんと一緒に〜」



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