誠の華‐此処にいる幸せ‐

向日葵




総司には恋仲のものがいた。

夏希 日乃

太陽みたいな向日葵みたいな笑顔が大好きだった。

ある日のこと日乃に呼ばれて向日葵畑に行った。

「総司くん....」

「どうしたの?」

「私と別れて。」

「どうして........」

「ありがとう。楽しかった」

「うん...」

「最後に総司くん向日葵の花言葉知ってる?」

「知らないよ....」

総司には訳がわからなかった。何故こんなことになったのか。昨日まで笑いながら横を歩いていた日乃が居なくなるなんて....

「さよなら....」

総司は立ち尽くすしかなかった。

いや、体が動かなかったのだ。



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