君ノキオク。

「え、あんた、もしかして、私のこと好き『じゃない。』…あ、ですよねぇ…」

『さ、行くよ。』

そう言って、私の腕を引っ張る王様。

「い、行くよってどこに!?」

王様は、バカじゃねぇ?こいつ。
とでも言いたそうな顔で
私を見た。

『お前、入学式出ないつもりなの?』

にゅ、がくしき…?
入学、式…

「あぁぁあ!!入学式!わすれてたぁぁぁぁあああ!!!!」

『いちいち、叫ぶなや!』

「あ、ごめん!」


王様は、耳が可笑しくなる。とか言って
私を手をまた引っ張った。

『また、お前が叫んだら困るから早く行くよ。入学式。』

「あ、う、うん」

そう、これが
私、藍と
後に旦那になる
梶原 祐介(かじわら ゆうすけ)の
出合いだった。





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