サンドリヨンは微笑まない
芦花ちゃんは夕方の公園で、ひとりブランコに乗っていた。
一瞬ホラーかと思ったのは伏せておこう。
「ホタルちゃん、ひさしぶりー!」
「ひさしぶり、ごめんね」
会うのはあたしの撮影が終わってからになってしまっていて、しかも延びた。
でも小倉さんの機嫌が直ってよかった。
「そういうときは、お待たせって言うんだよー」
にっこりと笑った芦花ちゃんは、一回り痩せた気がして、折れそう。
「良かった、ホタルちゃんから連絡くれて」
「うん?」
「苛々して電話帳の中身全部消しちゃった」