サンドリヨンは微笑まない

その後ろ姿を岸田さんと見て、二人で笑う。


「良い表情だった、うちの看板とホタルちゃんが一番だねって、社長も言ってたよ」

「それはかなり嬉しい」

「どう? ランウェイからの景色は」

「最高です。もう一回歩きたいって、欲張りですよね」


クスクスと岸田さんが笑って、それから遼の方を向いた。


「多分社長と藤堂さん送らないといけなくなるから、遼くん、ホタルと帰ってくれる?」

「はい」

「じゃあこれお金ね。気をつけて帰って」


岸田さんの言葉に返事をする前に、岸田さんは部屋を出て行った。



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