サンドリヨンは微笑まない
サンドリヨンは微笑まない


「あんたの昔の仲間、捕まったらしいね」


お姉ちゃんが駅まで送ってくれた。お母さんはボランティア団体の仕事があるらしくて来れないらしい。

お姉ちゃんだって仕事があったんだろうけど。

そこは家族なので、甘えよう。


「本当だったんだ…」

「え? 知ってたの?」

「あ、ううん。なんで捕まったの?」

「あんたが運ばれた昼間、恐喝するのが通報されて全員連行ってとこじゃない?」


へえ。

なんだかそれは夢のような話で、多少なりとも『仲間』だった渦見やその他の人とも、再会を喜べなかった。




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