*正しい思春期の切愛理由*






「『さわい』……」







彼女の目が、驚いたように俺を見据えていた。
 


変わらない、優しい光を宿した瞳。
 


長い年月が、がむしゃらに過ぎていった時間が、あっという間に巻き戻った気がした。





「……一歌、さん?」






声が、震える。





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