拾われた私。


必死に思い出そうとするけど、全く思い出せない。



…ガチャ



その時、部屋の扉が開いた。


入ってきたのは、背の高くて顔が整ってる男の人。



この人さえもわからない。



「やっと起きたか…美鈴(みすず)」


そう言って、私の髪を撫でる。


「…み…すず?」


それが私の名前なの?



「そうだよ?お前は美鈴だろ?覚えてないのか?」
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