わがまま姫♀



「誓えないのならば、この子は…」

「ちょっと…?!」



また目隠しをされ、あたしの目の前は真っ暗闇。



再び恐怖がよみがえってくる。



“カラン、カラーン”



大きな音が教室中に響き渡った。



鉄のような物が落ちた、そんな高い音。



[ちょっと、なに落としてんのよ!]

[ご、ごめんなさい…!]



コショコショ話で話しているみたいだけど、丸聞こえだよ。



「その棒でコイツ殴るのか」



流の、いつもより低い声。



この声を聞いただけで、姿は見えなくてもなんだか安心する。



「…さぁ。どーかしら」



しらばっくれてんじゃねーぞ、コラ!(←言葉遣い)



「ふざけんなよ」

「私達は、いつでも本気よ」



……婚約取り消し。



そうなれば、今沢財閥も桃井財閥にも影響は大きい。




< 135 / 566 >

この作品をシェア

pagetop