わがまま姫♀



流は振り返り、あたしの横に来て手をギュッと握りなおした。


手首じゃなくて、今度は手のひらを。



っっ!!



コレってコレって??



カップルがやることなんじゃないの?!(←※カップルです)



「なにアホみたいな顔してんだよ」

「ぅあ、アホ!?」



この1言がなければ、どれほどいいか。



「……今日はお前とデートしてやるよ」

「え」



そう言った途端、流があたしの手を握る力が強くなったきがした。



……あれ。



あれれ。



もしかして、流も緊張とかすんのかな?



でも、あたしの心臓のバクバクは、流なんてもんじゃないよ。



「行くぞ」

「…うんっ!」



そしてあたし達の前に現れたのは、このあたりで1番大きい遊園地。



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