わがまま姫♀



絶対勘違いするよ(恥)!



「いや…なんでもない、です…」



お父上の頭の中は、添い寝だけじゃ済まされなくない?!



「シャワー借りる」

「あ、どうぞ…」

「お前も用意しとけよ」

「え、なんの?」



あたしが聞き返すと、流はまた不機嫌そうな顔になる。



「出かけるっつってんだよ」



…初めて聞きました。



とは言えず、部屋を出る流の背中を見送った。



そんなキレなくてもいいじゃんね?!



あたしは取り合えず手作りダブルベッドから出て、顔を洗いパジャマから私服に着替えた。



そしてしばらくすると、流が部屋に戻ってきた。



「行くぞ」

「うん…」



さっきから行くぞ行くぞって、いったいどこへ??



なんか聞いたら、またキレられそうだ。



やめておくのが身のためかな。



< 378 / 566 >

この作品をシェア

pagetop